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コンテンツマーケティングとは

投稿日:2025年6月23日 更新日:はじめてのオウンドメディア

コンテンツマーケティングとは

マーケティングの手法には様々なものがあります。
その中の一つがコンテンツマーケティングです。

コンテンツマーケティングとは具体的に何を指すのか、曖昧に感じている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、コンテンツマーケティングの基本的な考え方から、その効果までわかりやすく解説していきます。


こんにちは。BlueAgeです。

BtoB事業者向けにオウンドメディアを活用したコンテンツマーケティングのコンサルティングを行っています。コンテンツマーケティングやオウンドメディアと聞くと、「難しそう」「続けるのが大変そう」と思うかもしれませんが、実は低コストで始められて効果は抜群のマーケティング手法なのです。

この記事ではオウンドメディアの基本をご紹介していきます。

広告がユーザーに嫌われる時代

広告がユーザーに嫌われる時代

インターネットを使っていると、避けられないのが広告の存在です。YouTubeを開けば冒頭に動画広告、Webメディアを読んでいると突然画面を覆うバナー、SNSにはタイムラインに溶け込んだ広告投稿——。ユーザーは今、日々大量の広告にさらされ、意識的にも無意識的にもそれを「スキップする力」を身につけています。

特にスマートフォンの普及以降、限られた画面スペースの中で突然差し込まれる広告は、利便性を損ねるものとして敬遠されがちです。実際、「広告ブロッカー」を導入するユーザーは年々増え、広告が届きにくくなっているのが現実です。

加えて、近年はステルスマーケティング(いわゆる“ステマ”)が社会問題として取り上げられるようになりました。一見中立に見える情報が、実は広告だったと後から発覚すれば、企業に対する信頼は一気に失われます。消費者は広告そのものだけでなく、「本当のことを言っているのかどうか」に対しても、敏感になっているのです。

そんな時代に、従来の「一方的に売り込む」広告手法だけでは、もはやユーザーの心を動かすことが難しくなっています。そこで注目されているのが、ユーザーの役に立つ情報を提供し、信頼を築くという考え方。これこそが「コンテンツマーケティング」です。

コンテンツマーケティングとは

コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって有益な情報(コンテンツ)を継続的に発信することで、信頼関係を築き、最終的に購買やファン化につなげるマーケティング手法です。

コンテンツマーケティング手法

テレビCMやバナー広告のように「商品の魅力を直接アピールする」のではなく、ユーザーが自ら情報を探しているタイミングで「役立つコンテンツ」を提供し、企業やブランドへの信頼を少しずつ積み上げていくのが特徴です。

たとえば、

  • 悩みを解決するハウツー記事
  • 業界の最新動向を伝えるレポート
  • 導入事例やユーザーインタビュー
  • 解説動画やチェックリスト

など、ユーザーにとって「知りたい」「ためになる」と感じる情報がコンテンツの核になります。

コンテンツマーケティングは、単に集客の手段として機能するだけでなく、企業が持つノウハウや専門性、価値観を伝えるための手段でもあります。マーケティング活動として最終的には受注を獲得することが目的ではありますが、短期的・直接的に“売る”のではなく、中長期の関係を見据えて“信頼される”ための活動ともいえるでしょう。

コンテンツマーケティングの目的とメリット

コンテンツマーケティングの最大の目的は、ユーザーとの信頼関係を築き、長期的な顧客との接点をつくることにあります。広告のように一時的な反応を狙うのではなく、継続的な価値提供を通じて「この企業は信頼できる」と感じてもらうことが、最終的な購買やファン化につながるのです。

こうしたコンテンツマーケティングには以下のメリットがあります。

顧客との信頼関係構築

ユーザーにとって役立つ情報を提供することで、企業の専門性や誠実さが伝わり、「商品やサービスを買う前から」信頼してもらえる関係を築けます。

実際に商品やサービスを購入しようと思った際に、全く知らない会社から買うのと、いつも専門的でわかりやすい情報を提供している会社から買うのであれば、ほとんどの方は後者を選択するのではないかと思います。

どこで買っても商品の質は同じで価格が安いことが最大の購買要因となる商品であればこうした信頼関係構築は不要ですが、特に以下のような商品は提供する会社に対する信頼感が、購買時に大きな影響を持つことになります。

  • 専門性が高く、購入者側で製品の比較が難しい商品
  • 無形サービスなど購入前に他社と定量的に比較しにくい商品
  • 市場が限定的で購入者層が固定化されているニッチな商品

検索流入の増加による低コストでの見込み顧客獲得

上質なコンテンツは検索エンジンにも評価がされやすく、ユーザーが検索をした際に上位表示されることで、自社のコンテンツへコストをかけずに集客することが可能になります。
当然、自社コンテンツへ接触したユーザーからは、最終的な受注が見込みやすくなります。

通常は自社サイトへユーザーを集客する際に広告を利用します。一般的なリスティング広告(Webサイトの検索キーワードに応じて最上部に表示される広告)はクリック毎に課金される形態が多く、1クリック100円から、人気のキーワードになると数千円というケースもあります。

こうしたコストを継続的にかけなくても、同様の効果が得られるのがコンテンツマーケティングのメリットです。コストをかけずに継続的な集客を実現できます。

作成したコンテンツは長期的な効果が得られるマーケティング資産となる

広告は費用を支払って掲載されている間はその効果を得られますが、出稿を止めたとたんに効果は無くなってしまいます。継続的に効果を出し続けるためには、費用をかけ続けるしかありません。

一方、コンテンツマーケティングは自社で作成したコンテンツが永続的に残り続けます。上記で説明したように、こうしたコンテンツがユーザーからWebサイトやSNS上で見られる、支持されるコンテンツとなれば、その効果は一時的ではなくずっと継続するのです。

これはコストと切っても切り離せないマーケティング活動において、非常に大きな武器であり資産となります。

コンテンツの種類

それでは、一般的にコンテンツマーケティングで利用されるコンテンツの種類を見ていきましょう。

ブログ記事

ブログ記事は、コンテンツマーケティングでもっとも基本的な手段のひとつです。
ユーザーが抱える課題や疑問に対して、わかりやすく丁寧に答える記事を作成することで、検索エンジンからの流入を獲得できます。

自社で独自ドメインを取得し、オウンドメディアとしてサイトを開設して記事を書き続けていくことで検索エンジンに上位表示されることを目指します。

ホワイトペーパー

ホワイトペーパーとは、特定のテーマを深掘りした資料で、ダウンロードを通じて見込み顧客の情報を取得できるのが特徴です。
主に以下の種類があります。

  • 業界動向・市場レポート
  • 自社独自の調査結果
  • マニュアル・ガイドブック
  • チェックリスト
  • 導入事例集

ブログの記事が無料で閲覧可能であるのに対して、ホワイトペーパーは一般的には自身の個人情報を入力してダウンロードするものになりますので、ブログの記事よりも情報の希少性が高くなることが一般的です。BtoBを中心に人気の高いマーケティング手法です。

メールマガジン

メールマガジンは、既存の見込み顧客との関係を維持・強化するための重要なチャネルです。

定期的な情報発信により、企業やサービスを想起してもらえる機会をつくり、コンテンツの再利用(ブログやホワイトペーパーの紹介)も可能です。開封率やクリック率といった指標で反応を見られる点も、改善しやすいメリットです。

動画

動画は、視覚と聴覚の両方に訴えることができるため、複雑な情報をわかりやすく伝えるのに適しています。商品の使い方、サービスの紹介、顧客インタビューなど、様々な形で活用可能です。

YouTubeなどのプラットフォームを通じた発信も広く行われており、若年層から経営層まで幅広い層に届ける手段として注目されています。

セミナー

オンライン・オフライン問わず、セミナーは専門性を伝える強力な手段です。
双方向のコミュニケーションが可能なため、参加者の関心や課題を直接把握でき、信頼関係の構築にもつながります。

自社開催のほか、他社との共催や展示会での登壇なども有効で、ブランディングとリード獲得を同時に実現できます。

SNS

SNSは、情報の拡散力に優れており、タイムリーな発信やユーザーとのカジュアルな接点づくりに適しています。Twitter(X)やInstagram、LinkedInなど、それぞれの特性を活かして投稿内容を工夫することが重要です。

マーケティング手法としてのSNSの特長は、一方的な情報発信ではなく、ユーザーとのコミュニケーションにあります。
自社サイトのように一方的に情報を発信するだけではなく、他のユーザーと接点を持ち、コメントなどを通してコミュニケーションをしていくことで、SNS内でのコミュニティを構築し、認知を高めることが可能です。

書籍

書籍は、長期的な信頼構築とブランド価値の向上に貢献するコンテンツです。
特定のテーマを深く掘り下げ、自社の知見や実績を体系的にまとめることで、読者に強い印象を残します。

また、出版という行為そのものが信頼の証となり、営業活動や採用活動でも大きな効果を発揮することがあります。最近では電子書籍の出版が容易になったことで、マーケティング手法としても利用がしやすくなりました。

このように、様々なコンテンツマーケティングの手法を組み合わせることで、自社の商品・サービスに興味のあるユーザーを低コストで獲得することが可能です。

以上、コンテンツマーケティングについて説明しました。


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